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WebSphere traditionalランタイム から WebSphere Libertyランタイム へ移行のお願い

初掲載日:2025/03/28

更新日:2025/04/11

WebSphere traditionalランタイム から WebSphere Libertyランタイム へ移行のお願い

WebSphere traditionalランタイム は、2030年までのサポート予定のため WebSphere Libertyランタイム への移行が必要です。

背景

従来のWebSphere traditionalランタイム は、2016年で更新がとまっており、
対応しているJava EE 仕様は「Java EE 6 (WAS v8.5.5.x)」「Java EE 7 (WAS v9.0.5.x)」、
Java SE 仕様は「Java SE 8」のみとなっております。

最新のJavaは「MicroProfile」含めてWebSphere Libertyランタイム で対応しております。
「Java SE 8」についても、業界的に終わりに近づいており移行が必要となっています。

対象ソフトウェア

IBM WebSphere Application Server (Traditional)
IBM WebSphere Application Server Network Deployment (Traditional)

利用ランタイムの確認方法

WASの管理として、管理コンソールを利用しているお客様は WebSphere traditionalランタイム での利用となります。

▼管理コンソール画面(サンプル)

移行手順

〔インフラ編〕

  1. (以降、WebSphere traditionalランタイムをtWASと省略します)
    tWAS 環境で Transformation Advisor (TA)のデータ・コレクターを実行する
    • tWAS 9.0.5.14以降、8.5.5.16以降では、wsadminのコマンドでデータ・コレクターを実行できるようになりました
    • これら以前の環境Transformation AdvisorのWebコンソールからデータ・コレクターをダウンロードし、tWAS環境にインストールして実行する必要があります
  2. データ・コレクター実行結果のデータ・コレクションをTAでインポートする
  3. TAで移行先環境(今回はWebSphere Liberty)を選択してマイグレーション・バンドルを入手し、server.xml(Libertyのサーバー構成ファイル)を取り出す
    ※今回はデータ・コレクターの実行で得られるserver.xmlを利用します
     (つまり、server.xmlを入手したいだけなら2.と3.は不要)

〔アプリ編〕

  1. tWASで稼働しているEAR /WAR をMigration Toolkit for Application Binaries (バイナリー・スキャナー)で分析し、アプリケーション・マイグレーション・レポートを入手する
  2. アプリのソースコード・プロジェクトをEclipseにMavenプロジェクトとしてインポートする
  3. レポートの要修正点のうち、自動修正が可能なソースコードをOpenRewriteを使用して修正する
  4. 自動修正できないものはレポートを参照して自力で修正・実装する
    • 自力で修正・実装が難しい場合はwatsonx Code Assistantをご検討ください
  5. 修正したアプリを再度バイナリー・スキャナーで分析して、「深刻な」または「警告」の要修正点がなくなったことを確認する
    • ただしこれは「要修正点がなくなったこと」の確認であり、正しく修正されたことの確認ではない

〔テスト・パッケージング編〕

  1. ソースコード・プロジェクトのpom.xmlにLibertyプラグインを追加する
  2. マイグレーション・バンドルから入手したserver.xmlをsrc/main/liberty/configに配置する
  3. 修正結果を確認する
    • mvn liberty:devとしてLibertyテスト・サーバーを起動する
    • ブラウザーでアプリにアクセスして動作を確認する
  4. mvn liberty:packageとして配布可能ZIPパッケージを作成する
    • target下にmodresorts-2.0.0.zipができる
    • このZIPファイルを稼働させたい環境にコピーして展開する
  5. bin/server start defaultServerとすればLibertyでアプリが稼働する

下記IBM TechXchange内にて本件に関するセミナー動画が公開されております。
▼IBM TechXchange
https://community.ibm.com/community/user/groups/community-home?communitykey=d6c93aa2-6e10-48da-96dc-3831da8ee185
※コミュニティには、無料で登録できるIBM IDをお持ちの方であればどなたでも参加いただけます。

ビジネスパートナー様のみ閲覧可能

▼seismic(IBM ID必須)
https://ibm.seismic.com/Link/Content/DCj9dd8p3Rpcq8CRpRGFh9cm7JCB
https://ibm.seismic.com/Link/Content/DC6MW2JTMgPqJ8QGgW86M4QTDBVP


 

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